なんとぉ!
吉永くんが口を大きくあけているではないくぁ!
しかも犬歯が鋭くなっているようだし!!
「やめてぇっ!」
と唯坂さんが叫んだ。
と同時に、私の肩と頭にあった手は、吉永くんの頭の方に移動していた。
「おれ…何…してた…?」

覚えてないっ!?
「え、さっき寺丘さんを…」
バタン、ドンドン、ドンダカダカドンドンドンドドドンダカダカバンカタバンバン
という、倉庫のドアをたたく音で、唯坂さんのしゃべっている声が聞こえなくなってしまった。
あ!
さっき私叫んじゃったから、気付かれたんだ!
バン!
ついにドアはこわれ、倒れ、そして吸血鬼達が4、5人くらい入ってきた。
「バラバラになって逃げるぞっ!」
私達3人は吉永君の言う通りに、バラバラに別れてそれぞれ逃げ出した。