:: ぴくにっくのお話第1話。 :: サイトトップ
「平、準備できたか?」
「おう!ばっちり!」
と言いながらオレは、廊下ではしゃいでいた。
「っていうかお前、ほんっっとうに受験生の自覚ゼロだな。」
「うんっ♪」
ガックリ、と万里が肩をおとす。
オレらは中学三年生。
俗に言う、「受験生」なお年頃。
なのにオレらはどっかに行こうとしてる。
どこかって?
それは…
「平ちゃん、万ちゃん、お弁当と水筒、忘れないでね♪」
お母さんが弁当と水筒を玄関のすみに置く。
「はーい。」
今は秋。
秋といえばピクニックだ♪
受験なんて関係ない。
「お前、何か忘れてないか?」
「ん、何を?」
ピクニックには、やっぱ弁当と水筒とリュックサックだよな。
お母さんが用意してくれたからちゃんとあるし…
何だろ、一体。
「ほら」
と万里がオレに向かって本を投げた。
「…!!」
「参考書。受験生にはかかせないだろ?」
「万里っっっ!!!!」
けらけらけら、と万里が笑う。
オレは怒って参考書を万里に投げつけた。
「そんじゃ、行くぞっ!!」
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